弁護士コラム 浮気・不倫慰謝料を請求したい方へ

【弁護士解説付】不倫をばらすのは待って!怒りを静めて心を軽くする方法

夫の不倫が発覚して、私の家庭はめちゃくちゃ!
でも、不倫相手は、今までどおりの生活をしている!
「なんでアイツは平然と生活をしているんだ!許せない!」

このような感情を持ち、「不倫相手の配偶者や職場に不倫したことを暴露してやろう!」とお考えの方がいらっしゃるかも知れません。

でも、それはちょっと待ってください!
不倫をばらしてしまうと、あなたもさまざまなリスクを負ってしまう可能性があるのです。

この記事では、不倫をばらすリスクを抑えて、あなたのお気持ちを軽くする方法を一緒に考えていきたいと思います。

この記事を読んでわかること

  1. 夫の不倫を不倫相手の配偶者や職場にばらすことのリスク
  2. 不倫をばらすことによるリスクを負わずにお気持ちを晴らす方法

不倫をばらす以外の方法でお気持ちを晴らしませんか?

被害者のあなたが苦しい思いをしているのに、不倫相手が普通に生活をしていれば、怒りが沸くのは当然です。
そして、あなたと同じ状況の方のご相談をお受けしていると、「相手の家庭や職場に不倫をばらしてやる!」と考えている方もいらっしゃいます。

でも、行動に移す前に、ちょっと深呼吸をして、落ち着いてください。
実は、不倫をばらしてしまうと、かえってあなたが法律上の責任を問われてしまうおそれがあるのです。

夫の不倫を他人にばらすとあなたにもリスクがある!

慰謝料が減額される

あなたは、不倫相手に対して、不倫したことを理由に慰謝料を請求することができます。
そして、あなたが不倫相手から受け取る慰謝料の金額は、裁判官がさまざまな事情を考慮して決定します。
つまり、あなたが不倫相手の職場に不倫をばらせば、職場にばらしたことを理由に、あなたが本来受け取れる慰謝料が減額されてしまう可能性があるのです。

裁判所 本当は不倫の慰謝料は100万円だけど不倫をばらしてるから70万円の判決にしよう…

逆に慰謝料を請求される

夫の不倫を他人にばらすリスクは、あなたが受け取れる慰謝料が減額されてしまうだけではありません。逆に慰謝料を請求されてしまうかもしれないのです。
たとえば、あなたが不倫相手の夫に、「あなたの妻はうちの旦那と不倫してますよ!」とばらした場合を考えてみましょう。

不倫相手の夫は、あなたと同じ立場にあります。つまり、不倫相手の夫は、あなたの夫に対して、慰謝料を請求することができます。不倫相手の夫が不倫の事実を知らなければ、あなたがばらしたことがきっかけで、不倫相手の夫があなたの夫に慰謝料を請求してくるかもしれません。

そして、慰謝料の金額は、不倫をされた夫婦の事情によって変わります。そのため、あなたが受け取った慰謝料より、あなたの夫が支払った慰謝料のほうが高くなることもあるのです。

また、不倫相手の夫とあなたの間で、「お互いに慰謝料の請求をしあうのはやめましょう」と約束をすることになる場合もあります。

つまり、不倫相手の夫婦が受け取る慰謝料とあなたの夫婦が受け取る慰謝料を比べたときに、不倫相手の夫婦の慰謝料のほうが多くなったり、あなたの受け取る慰謝料がゼロになったり、ということになる(=あなたが損をしてしまう)かもしれないのです。

法律上の責任を問われる

以上のほかにも、実は不倫をばらすことで、法律上の責任に問われてしまう危険性があります。
たとえば、あなたが不倫相手の職場に行き、「あの人は、うちの旦那と不倫してます」とばらしたとしましょう。
この場合、あなたが名誉毀損罪(刑法第230条)に問われてしまう可能性があります。
また、不倫相手の名誉やプライバシーを侵害したとして、あなたが不倫相手に慰謝料を支払わなければならないかもしれないのです(東京地判平22.3.29・判時2099号49頁等)。

不倫をばらすリスクを負わずに気持ちを晴らす方法

このように、不倫をばらすことには、さまざまなリスクが伴います。
あなたは、不倫の被害者ですが、何をしてもよいというわけではないのです。
では、あなたの悔しい気持ちをどうやって晴らせばいいのでしょうか?

慰謝料を請求する

不倫は、違法な行為です。このため、不倫の被害者であるあなたは、不倫相手に対して、慰謝料を請求することができます。

慰謝料の請求は、話合いで解決できればいいですが、話合いで解決できない場合には裁判まですることになります。そうなれば、不倫相手は、自分のやってしまったことの重大さを身に染みて理解することになるでしょう。

不倫相手と別れることを約束させる

あなたがこれからも夫と結婚生活を続けていくのであれば、不倫相手とあなたの夫との関係を絶たせることが重要です。そのため、不倫相手に対して、今後あなたの夫と会わないことを約束させてもいいでしょう。

そして、不倫相手があなたとの約束を守るかどうかわかりません。ですので、「約束に違反したら30万円を支払う」など、違約金を設定しておくのも有効です。違約金を設定しておけば、相手が約束に違反した場合に違約金を請求することができます。

誰かに話したいそのお気持ち、弁護士が伺います!

ここまで読んでくださった方のなかには、「この気持ちを誰かに聞いてもらいたい」という方もいらっしゃることでしょう。

そこで、弁護士にお気持ちを話してみてはどうでしょうか。
弁護士は、秘密を守る義務を負っています(弁護士法第23条、弁護士職務基本規程第23条)。そのため、あなたが話した内容を誰かにばらすことはありません。また、弁護士は法律の知識や交渉の経験が豊富ですから、慰謝料請求についての法的な見解を聞くこともできます。

このように、弁護士に相談することは、あなたにとってメリットがあります。
ご依頼いただいた方から、「弁護士に打ち明けたことで、気持ちが楽になった」というお声をいただくことも多くあります。あなたのお気持ちや思い、アディーレに話してみませんか?

まとめ

今回の記事では、「不倫相手を許せない」、「不倫の事実をばらしたい」と考えている方向けに、ばらすリスクやばらさずにお気持ちを晴らす方法をご説明してきました。

悔しい気持ちを相手にぶつけるためには、正しい方法で攻める必要があります。正しい攻め方を知るためにも、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか?
まずは、お電話をしてみてください。弁護士はあなたの味方です。

執筆者情報

弁護士

坂井 智典

さかい とものり

資格
弁護士
所属
広島弁護士会
出身大学
広島大学法学部

アディーレ法律事務所は、慰謝料問題に精通した専属チームがあり、一人のお客さまをチーム全員で担当しているため、スムーズかつ最適なご対応ができます。また、全国に65拠点以上を構え、最寄りの支店へのご来所、もしくはお電話にてご相談いただけます。お電話は朝9時から夜10時まで、事務所は土日祝日も含めて営業しておりますので、お客さまのご都合に合わせた相談が可能です。今後も、お客さまの味方であり続けます。あなたの町のアディーレに、何でも相談してみてください。

※2023年7月時点。拠点数は、弁護士法人AdIre法律事務所と弁護士法人アディーレ法律事務所の合計です。

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