【弁護士解説付】貞操権侵害の要件は大きく3つ!当てはまるケースがわかる

「将来結婚したいな」と考えて真剣に交際していた彼氏が、既婚者だとわかったときのショックは計り知れないでしょう。
あなたは彼氏が既婚者だと知っていたら、付き合ったり体の関係を持ったりしなかったはずです。
つまり、あなたは、その彼氏によって、自由に性的関係を結ぶ権利(貞操権)が侵害されたのです。このように、あなたの貞操権が侵害されたら、慰謝料を請求できる場合があります。
この記事では、貞操権侵害を理由に慰謝料請求をするための要件について解説します。
目次
この記事を読んでわかること
貞操権とは?正しく理解する
彼氏が既婚者なのに「将来結婚しよう」とあなたのことをだまし、あなたがそれを信じてその彼氏と性的な関係に至った場合、あなたが自由に性的関係を結ぶ権利(貞操権)の侵害にあたります。
詳しくは、貞操権について解説したコラムをご覧ください。
あなたは当てはまる?貞操権侵害の要件と該当するケース
貞操権侵害と認められるには、以下のような事情が必要です。
- 彼氏が独身を装って「将来結婚しよう」とウソをついていた
- あなたが彼氏のウソを信じて結婚を前提に交際していた
- あなたと彼氏との間で肉体関係が結ばれた
そのため、結婚を前提としない体だけの関係だった場合には、「結婚を前提に交際していた」とはいえませんので、貞操権侵害にはあたりません。
また、最初から彼氏が既婚者だと知っていた場合には、「彼氏のウソを信じていた」とはいえませんので、こちらも同様に貞操権侵害にはあたりません。
もっと深堀り!Q&Aで見る貞操権侵害の事例
それでは、貞操権侵害に当てはまるケースについて、より具体的にQ&A形式で見ていきましょう。
一度だけ体の関係を持ったA子さんの場合
2年ほど付き合うも結婚の話をしたことがなかったB子さんの場合
彼が既婚者と知り問い詰めると連絡が取れなくなったC子さんの場合
貞操権侵害で慰謝料を請求するには?
貞操権侵害による慰謝料を請求するには、これまで述べてきたような貞操権侵害の要件を満たす必要があります。
要件を満たしている場合、次は証拠集めをしていきます。証拠が揃ったら、彼に対して慰謝料を請求していく流れです。詳しくは、貞操権侵害による慰謝料請求の流れを解説したコラムをご覧ください。
まとめ
貞操権侵害の要件は、大きく3つあります。これらの要件を満たす場合、貞操権侵害による慰謝料請求ができます。そして、貞操権侵害の慰謝料請求を弁護士に依頼すると、弁護士があなたの代わりに彼と直接連絡を取り、交渉しますので、あなたのご負担やストレスを軽減できるでしょう。
彼氏の「将来結婚しよう」というウソを信じて肉体関係を結んでしまい、「悲しいし、悔しい」「何とか法的に責任をとらせたい!」と考えている方は、ぜひともアディーレの無料相談をご活用ください。弁護士がきっと、あなたのお力になれるはずです。
監修者情報

- 資格
- 弁護士
- 所属
- 東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
アディーレ法律事務所は、慰謝料問題に精通した専属チームがあり、一人のお客さまをチーム全員で担当しているため、スムーズかつ最適なご対応ができます。また、全国に65拠点以上を構え、最寄りの支店へのご来所、もしくはお電話にてご相談いただけます。お電話は朝9時から夜10時まで、事務所は土日祝日も含めて営業しておりますので、お客さまのご都合に合わせた相談が可能です。今後も、お客さまの味方であり続けます。あなたの町のアディーレに、何でも相談してみてください。
※2023年7月時点。拠点数は、弁護士法人AdIre法律事務所と弁護士法人アディーレ法律事務所の合計です。